【空冷ポルシェ】ナローポルシェレストアの様子をご紹介します【後編】
- 2021年7月14日
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本日のオートダイレクトBLOGは、
‘‘オーバーホール後編‘‘です。
OH前編はこちらからご覧ください
まずはコンロッドを確認していきます
コンロッドは「曲がりの修正」と「重量バランスの調整」がポイントとなります
こちらはコンロッド内側に取り付けられるメタルですが、
クランクシャフトとの接触による傷が入っているのがわかります
エンジンからコンコンコンという異音、いわゆるメタル音と呼ばれるものは
コンロッドとクランクシャフトとの接触が原因となります
そして重量バランスの調整に移ります
コンロッドは本体、キャップ、さらには取付ナット、ボルトを含めてトータルで調整していきます
側面が光っているのは研磨による重量調整を行った証であり、
ゼロコンマレベルのズレを修正していきます
ポルシェでは、コンロッドにおける製品交差の重量差±2グラム、合計4グラムまでを許容しておりますが、
オーバーホールにおいてはその重量差を0にします。
車はバランスが最重要、妥協は致しません!
このコンマ数ミリの追求によってエンジンが蘇り、
ポルシェ本来の走りを存分にご堪能いただけるようになります。
続いてピストンの確認に入ります
エンジンパーツの中で最も過酷な環境に晒されているパーツですが、
ここでは、採寸、重量チェックによってエンジンの燃焼状態、異常燃焼のチェックが可能です
オーバーレブによりバルブが接触した痕跡があります
さらに、個体によって目方がまちまちになっておりましたので、
今回は全て新品パーツ交換にて対応しました
最後にメカニカルポンプを確認していきます
写真はメカニカルポンプ専用バタフライになりますが、
ガタがきており、これではいくら他を完璧にしてもいいエンジンにはなりません
今回はドイツ本国に送付してのオーバーホールとなります
今回ご紹介しましたのはオーバーホール作業の一部ではございますが、
ポルシェのプロフェッショナルによる一切の妥協を許さないこだわりと追求、
時代を超えて評価され続けるポルシェの
工業製品としての質の高さを再確認できました
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ぜひ一度ご相談ください!
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